アルミニウムの特性
様々な分野で活用されているアルミニウムは、私たちの周りに色々な形で存在しており、その存在を目にしない日はほとんど無いはずです。ここでは様々な特性を持つアルミニウムについて説明させていただきます。
●軽く強いアルミ
アルミニウムの比重は2.7と鉄の7.8や銅の8.9と比べると、とても軽い事がわかります。
また、純アルミニウムは強度は低いものの、ジュラルミン等のアルミ合金はその軽量さ加工のしやすさに加え、とても強度があります。また空気中では表面に酸化皮膜(アルマイト)を形成し、耐食性に優れた非常に安定した金属です。
これらの特徴を活かし、車・船舶・建築等様々な分野で活用されています。
●優れた電気伝導性と非磁性
アルミニウムの電気伝導率は銅の約60%ですが、密度が低く断面積を大きくとることができるため、電気抵抗値はほぼ同等となります。
また磁場に影響を受けない非磁性の為、磁場の影響が問題となる医療機器やアンテナ等で活用されます。
●美しく加工しやすい
アルミニウムはそのままでも美しい銀色をしていますが、様々な表面処理を施すことにより多彩な色をつけることが可能です。
アルミニウムは融点が約660℃と低く、展性に富んでいるため、加工性に優れ複雑な形状の加工が容易です。その為様々な分野で活用されており、機械の精密部分から、美的な外観が問われる建築材料や、携帯電話やパソコン等の機械製品に使用されます。
●高い熱伝導性
アルミニウムの熱伝導性は鉄の約3倍もあります。その為、エアコンのラジエーターやパソコン等のヒートシンク、調理器具等に使用されます。